【寝屋川市役所】残業対策にパソコン午後六時強制終了を導入・愛知や滋賀でも

働き方改革によって長時間労働が見直されるなか、大阪府寝屋川市役所が「午後六時にパソコンを強制終了」するシステムを導入しました。

このシステムは事前承認を得ることなく残業した場合、午後六時になると強制的にパソコンが終了するといったもので、正職員約1000人が対象となるそう。

愛知や滋賀の自治体でもシステムを導入との発表がありますが、はたしてどれほど効果的な残業対策となるのでしょうか?

気になる他社の残業対策も一緒に調べてみました。

寝屋川市が導入したパソコン強制終了システムとは

大阪府寝屋川市役所職員の勤務時間は、午前9時から午後5時半まで。

今回導入された「パソコン強制終了システム」は、就業時間30分後にパソコンが強制終了するといったもので、残業申請をしていない職員のパソコン画面に、終業時間一時間半前にあたる午後4時から「お知らせ」が表示されます。

30分ごとにお知らせの警告画面が表示され、定時終業時間(午後5時半)を20分過ぎてしまうと、1分ごとに警告が繰り返されて午後六時に強制終了。

強制終了はかなり強引なやり方のようにも見えますが、作業中に強制終了されててもデータは保存される仕組みだそうですよ。

また、災害時など緊急を要するときは、このシステムは解除されるそうです。

パソコン強制終了、残業対策への効果は?

寝屋川市役所では「やり過ぎではないか?」という批判的な声も上がっていたそうですが、約50人の職員を対象に実験を行ったところ、前年より残業が1割減少。

システム導入の実験に参加した職員の6割が「有効だろう」との意見を述べた結果、今回の導入が決定されたそうです。

4/26より本格的に導入された「パソコン強制終了」のシステムは開始から1ヶ月ほど経った現在、市によると残業の減少は見込まれるが、詳細な残業時間は未集計とのこと。

これからどのような結果が発表されるのでしょうか?

集計結果がしっかりと見えてくれば、システムを導入する自治体も一気に増加するでしょうね。

愛知県では6/1から試験的に導入

愛知県大府市では、6/1からパソコン強制終了のシステムを実験的に導入しています。

大府市のシステムは先ほどの寝屋川市とは少し異なり、職員のパソコンを午後10時から翌朝午前7時までネットを遮断、インターネットや業務システムを使えなくなるというもの。

約600人が対象で、寝屋川市のように残業申請などなく、定められた時間は「完全に仕事をできない」状態にしています。

実験は8/31まで、結果を検証したのちに9月以降本格的に導入する予定だそうですよ。

滋賀県では9月より導入予定

滋賀県大津市では寝屋川市と同様、9月から午後6時にパソコンを強制終了するシステムを導入予定と発表しています。

対象者は管理職を除く正規・臨時職員約3000人。

残業する場合は事前に残業申請をすれば、システムは解除できる仕組みだそうです。

気になる他社の残業対策をピックアップ

以前、電子部品を取り扱う大手企業・アルプス電気が「残業代を社員に還元することで残業時間を減らす」といった取り組みを行うことが話題になりました。

アルプス電気を始め、残業時間削減した社員へなんらかの還元を行う取り組みは、最近増加傾向にあります。

参考記事:【働き方改革】アルプス電気が残業代を賞与に還元、ネットでは称賛の嵐

残業を半強制的にできなくすることで残業時間減少を図る、寝屋川市役所の「パソコン強制終了システム」とは正反対な取り組みですね。

残業をできなくするのか、残業しないことにメリットを与えるのか・・・気になる他社の残業対策はどういったものがあるのか調べてみました。

BIGLOBE~退社時刻を宣言~

インターネットサービスプロバイダを展開するBIGLOBE(ビッグローブ)では、毎朝部署ごとに「その日何時に帰るのかを宣言する」取り組みを行っています。

皆の前で退社時刻を宣言することで緊張感を生み出し、終えるべき仕事を済ませれば帰宅しやすい環境づくりへ繋げているそう。

また全員のタスクを把握しやすいように、ホワイトボートに1日のタスクを張り付け個々の仕事の負荷を視覚化。

仕事量が見えれば分散しやすくなるで、こちらも残業対策として取り入れているそうですよ。

株式会社カヤック~19時消灯~

株式会社カヤックでは「水曜日は19時に会社を消灯する*一部を除く」といった取り組みを行っています。

消灯時間を設定すれば時間をより意識して仕事に打ち込めるので、無駄のない働きができ

るそう。

夜更かし気味の子供に就寝時間を意識させるみたいな感じでしょうか?(笑)

セントワークス株式会社~残業すると変なマント~

人材派遣・人材紹介のサービスなどを手掛けるセントワークス株式会社では、終業時刻の6時を過ぎてしまうと人事担当者から「変なマント」を手渡しされる取り組みを行っています。

渡されるマントは「紫のサテン布地に黄色い星」というチープ感漂うマント・・・。

背中には「退社目標時間を書いた紙を貼り付けて残業する」のが決まりだそうですよ。

マントを付けて仕事をしている姿が恥ずかし過ぎて、自然に早く仕事を終えて帰りたくなりますね(笑)

寝屋川市パソコン強制終了で残業時間削減~まとめ~

  • 大阪府寝屋川市役所が残業対策を実施
  • 午後六時にパソコン強制終了
  • 残業には事前申請が必要
  • 愛知・滋賀でもシステム導入予定
  • 他社にも様々な残業対策が

パソコン強制終了による残業対策は「半ば強制的に仕事をできなくする」というもの。

確かに少しは残業時間が減りそうですが、結局残業申請をする人が増加してしまいそうな気がするのは私だけでしょうか?

また、終わらない残業を自分のPCでする人が出てきてしまえば、個人情報流出につながりかねません。

今後このシステムを上手く運用して、効率的に仕事ができる環境が整うことが理想ですね。