【働き方改革】アルプス電気が残業代を賞与に還元、ネットでは称賛の嵐

働き方改革法案が4月に閣議決定して早二ヶ月・・・。

残業削減の言葉ばかりが一人歩きする中、電子部品を取り扱う大手・アルプス電気(東京)が、働き方改革で減らすことのできた残業代を一部賞与に還元することを決定しました。

決められた賃金だけでは家計がまわらない世帯も多く、残業代は貴重な収入源。

このアルプス電気の取り組みは大手企業では極めて異例で、ネットでは称賛の声が多く上がっています。

どのような条件で賞与に還元されるのか、いくらぐらいの金額が上乗せされるのか、そして今回の残業代還元への取り組みについてネットでの声を調べてみました。

残業代を賞与へ還元する条件とは

アルプス電気の残業代還元で対象とされる社員は、管理職を除く約4900人。

社員の年収水準が下がることへの対策として去年の冬から導入されていたそうですが、当時は残業時間が水準を上回ったため、上乗せは行われませんでした。

働き方改革に振り回され必死で残業を減らしても、給料も減ってたのでは社員のモチベーションはダダ下がり。

長時間労働が原因による過労死など過度な残業が問題視される昨今、社員が意欲的に残業削減に取り組める素晴らしい取り組みですね。

実際に賞与へ上乗せされる額はいくらぐらい?

アルプス電気は残業時間削減の取り組みによって、2017年度下半期は社員一人当たりの残業時間が前年と比べて月平均2.4時間短縮できたと発表。

それに合わせて社員に支払われる残業代が減ったが、減った額の1/3に値する額を賞与に上乗せして還元するとしています。

還元される金額の目安は「一人当たり基本給一ヶ月分の4%」

  • 基本給20万円=8000円
  • 基本給30万円=12000円
  • 基本給35万円=14000円

「基本給一ヶ月の4%上乗せってどれぐらいだろう・・・」と思い簡単に計算してみたのですが、一人に還元される金額はそれほど大きくありませんでした。

しかし還元対象となる社員が4900人であることを考えると、基本給20万円の場合でも

8000円×4900人=39,200,000円

なんと四千万弱のお金が、社員に還元されることになります。

残業代の還元は今年の夏・冬の賞与で施行され、効果を検証したうえで来年2019年度より正式に導入されるそうです。

消える残業代、他社の社員への還元取り組みは?

残業削減によって消えた残業代を、賞与として還元することを発表したアルプス電気。

アルプス電気が行う取り組みは「大手では異例だ」と話題になっていますが、そこで気になるのが他社の社員への還元の取り組み。

働き方改革で長時間労働の是非が問われる中、他の大手企業はどのようにして社員への還元を行っているのでしょうか?

【オリックス】~自分磨き制度~

オリックスは2018年度6月から国内主要グループ会社14社で「自分磨き制度」を新設。

残業削減によって浮いた残業代をもとに、福利厚生ポイントを6万円分支給することを発表しています。

通称「フラリーマン」と呼ばれる、残業は無くなったがすぐに帰宅しないサラリーマン撲滅に向けて、空いた時間を自分磨きへの学習につなげてもらうことが狙いだそうです。

【サントリーホールディングス】~がん治療費の補助~

サントリーホールディングスでは、残業削減によって浮いた残業代の一部を「社員のがん治療費補助」に充てる取り組みを、2018年度より行っています。

健康保険が適応されない先進医療の費用を支援する方針で、一人当たり500万円を上限として補助されます。

【はるやまホールディングス】~No残業手当~

はるやまホールディングスでは2017年度から「No残業手当」を実施。

昨年4月から始まった取り組みで、残業ゼロを実現できた社員には「月1万5千円」支給されています。

この取り組みによって、前年と比べると15%も残業が減ったそうですよ。

賞与に上乗せする取り組みはアルプス電気だけ

残業代還元の取り組みは他社も行っていますが、「賞与に一律して上乗せする」という仕組みはアルプス電気だけのよう。

条件を満たした者だけが支給されたり、現金ではなくポイントだったりと他社の取り組みは様々ですが、役職を除いた社員約4900人に平等に振り分けられる仕組みは、なかなか大胆な施策ですよね。

アルプス電気残業代還元の取り組みにネット上では称賛の声

アルプス電気の残業代還元について、素晴らしい取り組みだとネット上では称賛の声が多く上がっています。

アルプス電気、残業代還元~まとめ~

  • 大手電子部品会社・アルプス電気が賞与による残業代還元を発表
  • 役職を除く4900人に支給
  • 基本給の4%の額を賞与に上乗せ
  • 賞与に上乗せは他社と比べ異例の取り組み
  • ネットでは称賛の声多数

「残業削減によって浮いた残業代を賞与として社員に還元する」というアルプス電気の取り組みは、他社と比べても異例の対策。

会社の利益だけでなく、労働している社員の利益に目を付けているところが素晴らしいですね。

一人当たりに上乗せされる金額は大きな金額ではありませんが「社長がしっかりと社員を考えてくれてる」と感じれば、会社全体のモチベーションアップにつながり、結果として会社の生産性も上がるでしょう。

今後このような取り組みが当たり前になる社会が出来ていくと良いですね。