承認欲求と自己顕示欲が強い人の特徴と原因|どう対処する?

承認欲求』や『自己顕示欲』ネガティブに表現される事の多いワードですが、これらのワードについて説明していきます。

承認欲求や自己顕示欲の違いや、それぞれが強くなる原因と強い人の特徴や周りにそういう人がいた場合にどう対処していけば良いのか?についてです。

はっきり言うと、これらの欲求が強い人は面倒臭い人の可能性が高いです。

自分はそうならないように気をつける事と、彼らとトラブルにならない対処法について案内していくのでご覧下さい。

承認欲求と自己顕示欲の違いをまず押さえておこう!

承認欲求と自己顕示欲ですが、両方とも似たようなイメージで使われていますね。

あまり良い印象を持たれない方も多いでしょう。

実は、この承認欲求と自己顕示欲というのは意味が多少異なっていきます。

承認欲求について

承認欲求に関しては、自己を顕示するのではなく、『他者に認められたい気持ち』が優先です。

具体的には、『偉い人だと思われたい。』『モテたい。』『褒めてほしい。』というような気持ちですね。

ですから承認欲求は、より他者からの目を気にする行為になります。

自己顕示欲について

自己顕示欲は、『自分の存在をアピールしたい。』『多くの人に注目されたい。』という欲で、言葉の通り自己を顕示したいという欲求です。

自分を表現できるのは自分だけ!という欲求で、人間誰しも持っていて、それ自体は悪い事ではありません。

しかし、目的が自己の存在をアピールしたい!という一点なので、悪い方面に働く事も。

特殊な例ではありますが、犯罪の中でも愉快犯は、悪い方向でも自己アピールしたい。注目されたいと、コレも自己顕示欲の現れです。

承認欲求と自己顕示欲の関係性

この承認欲求と自己顕示欲の関係性ですが、面白いのが、”承認欲求を満たす目的だと自己を顕示する事ができない。”という事です。

他人からの承認を得る目的の言動は、本質的には自分発信の自己アピールとは結びつくはずが無いということですね。

ただし、自己顕示欲の奥には承認欲求が働いているという事実もあります。

難しいかもしれませんが、発信が承認欲求の場合は自己顕示欲が結びつかないが、自己顕示欲の奥の深層心理では承認欲求が働いているという事ですね。

このように承認欲求と自己顕示欲は、似て非なるものではあるが、切っても切り離せない関係にあると言えます。

承認欲求が強い人の特徴

承認欲求が強い人の特徴をいくつか挙げていきます。

自分に自信が無いのに自己愛が強い

自分自身には、そんなに自信が無いのに自己愛が強いという一見、矛盾したような特徴があります。

自分自身には満足していないのですが、他人から認められたい、愛されたいという思いが強いという事です。

他人から認められたい

人の話をあまり聞いていないのに、自分の事を認められたい傾向にあります。

途中で会話を遮り『私はこうだけど、やっぱりそう思うよね?』と同意を求めます。

寂しがりや

一人でいるのが苦手で、他人からの承認を得たいのが特徴。

具体的には、昨今ではソーシャルネットワークサービスのような誰もが見られるところで自己アピールにあたる『かまってちゃん行為』がコレにあたります。

他人からのイイね等があることで寂しさを埋めるのです。

充実感がない

努力が苦手であったり、一見努力家の人であっても、動機が他人の目が気になり他人から承認を得ようとする為の努力なので、充実感があまりないのが特徴です。

何をしても満たされない。満たされるとすれば他者からの承認を受けた一瞬だけなのです。

承認欲求が強くなる原因とは?

幼少期の教育

承認欲求が強くなる原因としては、幼少期に受けた教育や子育てが強く影響しています。

具体的には両親から褒められた経験の少なさが該当します。

何をしても大した褒められなかった経験があったり、否定されて育てられると、承認欲求が満たされなかったまま大人になってしまい承認を強く求めてしまうという事です。

いじめを受けていた

いじめ自体は幼少期に限らずですが、過去にいじめを受けていた経験があると、他者からどう思われるのかを異常に気にしてしまいます。

嫌われたらどうしよう・・・』等の思いですね。

また、いじめは理由無く起きてしまったりもするものなので『存在自体の否定』にもなっていきます。存在の否定というのは、承認とは真逆の感情を受けますね。

このような期間の経験が長ければ長いほど、感情が逆転して承認欲求が強くなってしまうのです。

報われなかった経験がある

何か努力しても、人より報われなかった経験がありませんか?

誰にでもある事とは思いますが、その思いが強い人は承認欲求が強くなる傾向にあります。

愛されていなかった経験がある

主に、親からの愛情が不足していたという原因です。

最近では共働きの夫婦も多いですし、不景気が続いたせいか仕事に精一杯で子育てまで手が周りきらなかったという家庭もあるでしょう。

結果的に、本人があまり愛されていなかったという認識になってしまう事も。

無償の愛情を注いでくれる存在は基本的には両親しかいませんし、代わりもなかなか出来ません。

このように愛情を受けた経験が乏しいと、自分が認められていないと深層心理で思ってしまい、他者からの承認が強くなってしまうのです。

自己顕示欲が強い人の特徴

自己顕示欲が強い人のよくある特徴についていくつかまとめてみました。

負けず嫌いである

とにかく負けるのが嫌いです。スポーツでも勉強でも。

ただし、ムラがある性格の人も多く自分の得意分野以外では何の興味を持たない事も。

得意分野で調子に乗りやすいのも特徴の1つです。

野心が強い

自分を自立させたい。目立ちたいという願望が強く、野心や向上心が高いのが特徴。

芸能人やスポーツ選手等に向いている性格だと言えます。

また、一般の方でも経営者等は自己顕示欲が強い方が一般に成功しやすい。

ただし、雇われている身だと日本では、毛嫌いされる面もあり出世にも限界がある事も。

とにかく注目されたい

何でも良いから注目されたいという願望がある。

学生時代だと学級院長や会長等の目立つ係になりたがる人や、一昔前だと悪い不良のリーダー的な人まで様々です。

優等生にも劣等生にも存在し、どちらでもとにかく注目されたいという点で一貫していると言えるでしょう。

天の邪鬼である

周りと同じ事を嫌うので、時には天の邪鬼になることも。

自分という個性を大事にし、周りが同調した意見を出している時に、敢えて突拍子もない事を言って困らせる事があります。

強気だがコミュニケーション能力はある

強気だが、芯がしっかりしているように見えるのでコミュニケーション能力がある。

日本人っぽくない基質でグイグイ行くので営業職等では成果を挙げやすいです。

浅い付き合いであればコミュ力も高いと言えますが、深い付き合いやグイグイ来るのが嫌な人にとっては付き合いたくない相手でもあります。

空気を読まない、読めない

常に『自分が!』という意識でいるので、場の空気を読めない方が多いです。

また、空気は読めるが自己が強い為、空気を読まないで発言するという方も。

日本だとあまり好かれるタイプではありませんが、人によっては正直物と評価されて好まれる場合もあります。

自分の利益中心で考える

積極性があり、目立つ事が好きなのでリーダー基質ではあるが、目的が目立つ事や立場が周りと違うという優位性なので、自分本位でしか考えていなかったりもするのが特徴。

自分の利益中心で考えるので、小規模企業の役職や経営者等には向いているが中規模以上の組織では能力が発揮されづらい。

自己顕示欲が強くなる原因とは?

自己顕示欲が強くなるのは、遺伝や元々の性格によるところが大きいですが、育ってきた環境も影響しています。

ここでは、そのような環境要因についてまとめてみました。

一部は承認欲求が強い人の原因と重なっています。

褒められた事が少ない

特に幼少期までの期間に親や先生等の大人から褒められた経験が少ないと、自分を認めて欲しいという欲求から自己顕示欲が強くなってしまいます。

自分の欠点を受け入れられないで育ってしまった。

こちらは性格によるところが大きいのですが、誰かから自分の欠点を指摘された時に、自分で反発して受け入れられないでいると大人になってからも万能感があり自己顕示欲が強い人になってしまう事も。

また、逆説的ではありますが、誰からも欠点について指摘がなかったり、全く怒られないで育った場合にも、自己顕示欲が強くなってしまう事もあります。

親から否定された

幼少期までの両親からの育て方で、とにかく否定され続けていたという事があります。

認められた事がないので、両親に対してその事がコンプレックスになっています。

その為、自分の存在や思想を過度に主張して認められたいという感情が芽生えていきます。

過去にイジメにあっていた

過去のイジメの体験は、その後の人格形成に大きな影響を及ぼします。

自己顕示欲についても、イジメを受けた反動で、攻撃的になったり自分を強く見せたり等の言動になりがちです。

承認欲求や自己顕示欲は必ずしも悪い存在ではない

承認欲求や自己顕示欲は、悪いもの!というイメージを持たれる方が多いと思います。

しかし、コレは間違いで必ずしも悪いものではありません。

”強過ぎる”承認欲求や自己顕示欲が悪影響を及ぼすのです。

承認欲求や自己顕示欲が強い人が他者を攻撃、批判するような言動を取った場合に、周りの人が不快に思ったり、トラブルになりがちですね。

承認欲求や自己顕示欲自体には、『自分を良く見せたい。』『人から尊敬されたい。』等がモチベーションとなり、仕事や勉強に対して向上心を持つ事ができ、結果的に良い成果を出せる人もいます。

その場合は、その人は有意義な人生となるでしょう。

このように、人間の欲求として承認欲求も自己顕示欲も使い方によっては、良い感情になるのです。

他者への攻撃だけは気をつけましょうね。

承認欲求が強い人への対処方法

承認欲求が強い人への対処方法を3つ案内していきます。

ほめてあげる

人から褒められるのを良いとしているので、些細な事でも褒めてあげましょう。

間違いを直接、強く指摘しない

失敗した時に人から間違いを強く指摘されると自分が認められていないと思ってしまい、全ての言動に影響が起こることも。

直接は指摘せず、少し遠回しに指摘してあげましょう。

もしくは、褒めた後に『もう少しこうすればもっと良かったよね。』という配慮があると尚、良いでしょう。

ねぎらいの言葉をかけてあげる

仕事等で承認欲求の強い部下に接する時には『よく頑張ったね。』と存在自体を肯定してあげるように、ねぎらいの言葉をかけてあげましょう。

自己顕示欲が強い人への対処方法

自己顕示欲が強い人への対処方法を4つ挙げていきます。

1.とにかく話を聞いてあげる

自分を認められたいので、とにかく話を聞いてあげましょう。

自己顕示欲が強い人は、自分の存在を認められたいので、自分の話をするだけで満足なのです。

2.適度に距離を置く

周りから見ると、自己顕示欲が強い人は面倒です。

こちらから下手に関わると不快な気持ちになる事もあるので、適度に距離を置く事も対処法の1つです。

3.相手を持ち上げる

仕事で取引先の相手等で自己顕示欲が強い人がいた場合には、相手を持ち上げましょう。

持ち上げられると快感を覚えるので、話がスムーズに進みます。

4.正論で反論できないように突っ込む

上記の対処法と逆説的ではありますが、自己顕示欲が強い人は話を無理に自分が優位に立つような論理にしがちです。

その為、正論で突っ込みやすいところがしばしば出てきます。

相手との関係や立場にもよりますが、自己顕示欲が強いままだと、その組織やコミュニティーに悪影響が出ると判断した場合には、反論できないように正論で突っ込んであげましょう。

相手との関係はギクシャクする可能性はありますが、組織を平穏に保つには止むを得ない事です。

ただし、あくまで正論なのが重要です。

まとめ

承認欲求と自己顕示欲について述べていきました。両者は似ているところもあるのですが、違いをわかっていただけたでしょうか。

共に強すぎる欲求は周りを不快にさせますね。

自分が当てはまると感じた場合には、少しセーブする事!

または、他人批判をやめることで人間関係が円満にいきます。

承認欲求も自己顕示欲も欲求自体は、悪い物ではないので、自分にも他人にも、その欲求を感じたのであれば、上手に付き合っていきましょう。